工場設備についてFactory equipment
谷田工場《 Tanda Factory 》
全体敷地116,678㎡(35,357坪)
(福岡PayPayドームの1.65倍)
2005年3月、谷田工場は大型シリンダライナの素材から完成までの一貫生産体制を完備し、鋳造工場においてはクリーンファウンドリーを徹底し、素材品質の向上と更なる強度アップを追求しています。機械工場では、高精度の工作機械と蓄積した加工技術を以って、より高い加工精度を目指すとともに、効率的な流れ生産によるリードタイム短縮を図り、お得意様に満足頂ける製品づくりに邁進しています。
谷田鋳造工場 操業1992年10月~
鋳造工場1棟 9,894㎡(2,998坪)10t熱風送風式(水冷)キュポラ 2基 |
30t/15t鋳物砂混練装置 2基 他4基 |
振動造型システム 2基 |
20t砂型乾燥炉 1基 他2基 |
30tショットブラスト 1基 |
20tシェイクアウトマシン 1基 |
10t鋳物砂再生装置 1基 |
鋳物砂冷却装置 1基 |
発光分光分析装置 1基 |
75kWコンプレッサー 2基 他2基 |
50tクレーン 1基 他19基 |
帯鋸盤他 |
1tクレーン 1基 |
選別ロボット 1基 |
2tクレーン 2基 |
7.5kWコンプレッサー 1基 |
700kgショットブラスト 1基 |
谷田機械工場(2棟) 操業 2005年3月~
第1機械・第2機械・第3総合工場 8,639㎡(2,618坪)NC旋盤 10台 |
孔グリ盤 7台 |
マシニングセンタ 7台 |
冷却孔加工機 4台 |
2軸ポート加工機 4台 |
ホーニング加工機 3台 |
その他工作機械 9台 |
その他設備 25基 |
15tクレーン 6基 他7基 |
加熱炉 1台 |
第4機械工場
3,563㎡(1,080坪)NC旋盤 10台 |
孔グリ盤 7台 |
焼鈍炉 4基 |
その他設備 12基 |
20tクレーン 1基 他2基 |
機械製作課工場 操業 2018年5月~
機械製作課工場 846㎡(242坪)15tクレーン 2基 他2基 |
大村方工場 《 Omuragata Factory 》
操業 1986年5月~
全体敷地15,401㎡(4,667坪)1986年(昭和61)理研ピストンリング㈱が中速ディーゼル機関用シリンダライナ製造から撤退し、その業務を引き継ぐため遠心鋳造法によるシリンダライナの生産設備が必要となり、 鹿島市古枝の大村方工場団地に大村方鋳造工場を建設し、併せてダクタイル鋳物の生産体制を整えました。
2005年(平成17)には素材から機械仕上・出荷までの1工場完結生産を目指して、機械工場を建設し受注状況に応じた加工能力を充実するための設備の導入を計りました。
現在はシリンダライナのみならずシリンダカバの素材から仕上・完成・検査までの一貫した設備を整え、お客様からの注文に対応できる環境を完備しています。
鋳造工場1棟 2,535㎡(768坪)
3t中周波誘導炉 1基 |
1t中周波誘導炉 1基 |
SAVEWAYシステム 1式 |
20t鋳物砂混練装置 1基 他2基 |
振動造型システム 2基 |
遠心鋳造設備 3基 |
2.8tモノレールブラスト 1基 |
7tシェイクアウトマシン 1基 |
5t鋳物砂再生装置 1基 |
鋳物砂冷却装置 1基 |
焼鈍炉 2基 |
発光分光分析装置 1基 |
10tクレーン 3基 他9基 |
機械工場3棟
1工場1,054㎡(319坪)
NC旋盤 5台 |
孔グリ盤 3台 |
ターニング 3台 |
その他工作機械 1台 |
10tクレーン 1基 他3基 |
2工場1,143㎡(346坪)
NC旋盤 4台 |
孔グリ盤 3台 |
ガンドリル機 3台 |
マシニングセンタ 2台 |
その他工作機械 7台 |
5tクレーン 3基 他2基 |
三次元測定機 1台 |
3工場1,086㎡(329坪)
ターニングセンタ 1台 |
ターニング 2台 |
マシニングセンタ 2台 |
ラジアルボール盤 1台 |
5tクレーン 2基 他3基 |
三次元測定機 1台 |
横田工場 《 Yokota Factory 》
操業 1944年6月~ / 2008年9月~
全体敷地25,231㎡(7,645坪)当社発祥の地横田工場は新設の谷田工場へ2004年(平成16)鋳造と機械加工部門を集約移転した後、操業を停止していましたが、2008年(平成20)年9月に生産を再開しました。
2014年(平成26)12月横田工場の生産多様化を目指して既存の8トン炉の電源を利用した3トン中周波誘導炉を新しく設置するなど、中小型鋳物部品の工場として新たなスタートを切りました。
鋳造工場1棟 3,718㎡(1,126坪)
8t中周波誘導炉 1基 |
3t中周波誘導炉 1基 |
SAVEWAYシステム 1式 |
20t鋳物砂混練装置 1基 他2基 |
遠心鋳造設備 1基 |
15tモノレールブラスト 1基 |
10tシェイクアウトマシン 1基 |
10t鋳物砂再生装置 1式 |
鋳物砂冷却装置 2台 |
焼鈍炉 1基 |
発光分光分析装置 2基 |
25tクレーン 1基 他17基 |
組立工場1棟:1工場548㎡(166坪)
マシニングセンタ 1台 |
2.8tクレーン 2基 |
2工場 548㎡(166坪)
NCターニング 2台 |
マシニングセンタ 2台 |
その他工作機械 4台 |
7.5tクレーン 1基 他2基 |
NC旋盤 5台 |
孔グリ盤 3台 |
マシニングセンタ 1台 |
ホーニング機 2台 |
その他工作機械 2台 |
15tクレーン 1基他 8基 |
焼鈍炉 1基 |
三次元測定機 1基 |
~ 技能・技術の継承 ~
さらなる自動化、高度な数値制御加工には個人固有の技能・技術を高める必要があるとして、技能・技術の伝承を目的とした鍛錬の場を設けました。 一昔まえの先輩社員の技を見て覚えるやり方のみではなく、先輩社員から「鋳造・加工・仕上げ」の基本技能の指導を受け、それらを身に着け実践するための積極的な教育システムです。
1.鋳造 Foundry |
2.機械加工 Machining |
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3.手仕上げ Hand finishing |
4.完成品 Finished work |
研究開発設備R & D equipment
材質
[大型ライナ用]ターカロイ(x100)
置注方法で鋳込まれたターカロイ製品の組織
組織はパーライト基地に片状黒鉛が析出し、ハードフェイズ(硬質相)が均一に分布。小型から大型のシリンダライナの製造に用いられています。
いずれの製品もパーライト基地中に黒鉛、ハードフェイズ(硬質相)が均一に分布しなければいけません。 ハードフェイズ(硬質相)は耐摩耗性を良くし、黒鉛は潤滑性を向上させます。これらの組織は、強度、伸び、硬度、化学成分が規格を満足する製品でなければいけません。
[遠心鋳造ライナ用]特殊鋳鉄(x200)
遠心鋳造で鋳込まれた特殊鋳鉄の製品の組織
遠心鋳造法による製造のため、黒鉛、ハードフェイズ(硬質相)の析出は小さく基地のパーライトが緻密であり高い強度が得られます。小型、中型のシリンダライナの製造に用いられています。
[フェライト基地]ダクタイル鋳鉄(x100)
ダクタイル鋳鉄は黒鉛が丸いので球状黒鉛鋳鉄と呼ばれ、伸びがあり、強度が強くて粘り強い製品です。 弊社の球状黒鉛鋳鉄は舶用、発電用のシリンダカバーなどの製品に多く使用されています。
研究開発・試験設備
下記の顕微鏡は、お客様からの要求で材質の数値を提出する必要があるため、その必要なデータを計測するための機器です。時代の変化とともに検査内容が厳しくなってきていますので、その数値をこれら機器を使用して精密に検査しなければなりません。
Leica顕微鏡/Leica microsope
主に黒鉛のサイズ(長さ)、ハードフェイズ(硬質相)の量を計測します。自動で一定の範囲を計測する事が出来ます。新製品の受注時等に、仕様確認に使用します。
デジタル顕微鏡 + 超深度マルチアングルレンズ/
Digital microscope + Super depth multiple angle lens
デジタル顕微鏡はハードフェイズ(硬質相)の量を調べる時に使用され、社内で一番使用頻度の高い機器になります。
その他試験設備
システム倒立型金属顕微鏡 / System inverted metallographic microscope3次元CAD(湯流れ・凝固シミュレーション用ワークステーション)/ 3-D CAD and computer simulation system
油圧式ブリネル硬さ試験機 / Oil-hydraulic Brinell hardness tester
電気マッフル炉 / Electric muffle furnace
砂試験機 / Sand tester
表面粗さ測定器 / Surface roughness tester
超音波深傷機 / Ultrasonic investigation equipment
動的・疲労試験システム / Dynamic and fatigue test system
技術部・品質環境安全部の紹介
品質環境安全部検査課材料試験係
万能試験機は製品の強度や伸びを測定するための試験装置です。
製品1つに対し必ず行なう試験です。テストピースを破断するまで引っ張るため、大きな音がします。
技術部研究開発課
より高強度で耐摩耗性に優れたシリンダライナ材を研究しています。2008年3月に回転曲げ疲労試験機、2010年3月に蛍光X線分析装置を導入し、より高度な品質の研究が実現されました。
技術部設計課
主に客先図面を社内製作用に整備しています。現在はコンピュータを使って効率的に作業しています。
技能検定保持者Qualification
厚生労働大臣表彰
現代の名工(卓越した技能者)
2015年11月 田原 秀美 [旋盤工]2015年11月 一瀬 昌利 [木型木工]
2020年11月 渕上 政徳 [鋳物工]
※ 現代の名工(卓越した技能者)表彰制度について
中央職業能力開発協会 認定 高度熟練技能者
機械加工(輸送用機械器具製造関係業種) 1名
厚生労働省 ものづくりマイスター
鋳造 4名機械加工 2名
※ 若年技能者人材育成支援等事業(ものづくりマイスター制度) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
日本舶用工業会 舶用マイスター認定
鋳造 4名機械加工 3名
設計 1名
仕上 1名
※ 舶用マイスターとは
佐賀マイスター 1名
※ 「佐賀マイスター制度」 / 佐賀県 (saga.lg.jp)社内 範師・準範師制度
範師 3名
準範師 3名
技能検定合格者
特級鋳造技能士 5名
特級機械加工技能士 4名
特級仕上技能士 2名
1級 鋳造技能士 61名
1級 機械加工技能士
普通旋盤 23名
フライス盤 6名
マシニングセンタ 13名
1級 仕上技能士
治工具仕上 6名
機械組立仕上 3名
金型仕上 1名